両側性転移の分析について

  • 2018/11/29 (Thu) 15:44:13
両側性転移の分析についてなのですが
第13~第15試行の平均所要時間±2標準偏差から外れた値(第3群のブロック10の1人)をを外れ値として除外したいのですが
除外すると第2試行における第3群の平均所要時間は102.67となり,除外前の第2群の平均118.10と差が出てしまいます。
同じように第13~第15試行の平均逸脱回数±2標準偏差から外れた値(第2群のブロック6,第3群のブロック6の2人)を外れ値として除外したいのですが
除外すると第2試行における第2群の平均逸脱回数は11.11,第3群の平均逸脱回数は6.89となり,除外前の第2群の平均10.80,第3群の平均10.30と差がでてしまいます。
このため平均値マッチングの効果がなくなってしまうのですが,このような場合はどうすればいいのでしょうか。

Re: 両側性転移の分析について

  • 浅野
  • 2018/11/29 (Thu) 17:33:44
 今回の実験において,訓練後の第13~第15試行の結果のみを用いて分析を行う指示をしていたのは,第2試行における結果に関して平均値マッチングを行っており,第2試行における結果に関して差がないことを前提としていたからでした。

 特定の参加者のデータを除外することによって,その前提が崩れる可能性があるならば,訓練前の第2試行の成績に有意差があるか否かも考慮に入れて,以下の2要因分散分析で検討してみてはいかがでしょうか。
 なお,反応時間と逸脱回数のそれぞれで分析対象になっている者が異なると,それらの指標間で結果のパターンが異なった場合の考察が困難になります。そのため,除外するのであれば上記の3名は,両方の指標の分析から除外するのも一つの考え方だと思います。
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 訓練の種類(利き手,非利き手,休憩:参加者間)×2(訓練前,訓練後:参加者内)の2要因混合の分散分析
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 しかしながら,単に「平均値±標準偏差×2」といった慣習に沿って,機械的に外れ値とみなして除外することにも問題があるかもしれません。
 例えば,(a)何故,元々の訓練前の成績において外れ値であった者を除外するのではなく,訓練を行った後の成績において外れ値であった者を除外するのか不明ですし,(b)学習の程度は個人差があり,また,訓練の方法によっては,あまり個人差がなく上達する方法もあれば,上達する人もいれば上達しない人もいるといった個人差が大きくなるような方法も存在すると考えられます。外れ値を除外するといったことは,訓練の方法が与える上記のような影響を無視した分析とも捉えられるかもしれません。
 外れ値を除外して分析する際には,少なくとも(a)や(b)といった疑問や批判に対する見解を考察内で説明できると良いでしょう。
 

Re: 両側性転移の分析について

  • 2018/11/30 (Fri) 15:54:13
ご回答ありがとうございます。
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